FF12 REVENANT WINGS』のたのたプレイ日記(妄想込)

 20070509 第1章『幽霊船 飛来』(プレイ日記・前編)


序章の日記で、ものすごい勘違いを書いてしまったようです。
まあ…ぜんぶが勘違いのカタマリみたいなもんですので冷たく見守ってやってください(T∀T)

さて、やっとこ本編の第1章はパンネロのモノローグから始まりました。
『ヴァンは「また買ってやるさ」なんて、ちっともめげてないし』
…ええええ〜っ!!
FF12からプレイしている人の89%(根拠なし)が「自分で買ったのかよ!?」とツッコんだことでしょう。
だって、半ば公式見解みたいにアーシェかラーサーからもらったって説が流布してたものねえ。
私もそう考えていたので、意外なヴァンの甲斐性にびっくりです。
パン代すら持ち合わせていなかった子が、飛空艇を買えるまで稼げるようになるなんて…。
FF12でヴァンがもっとも成長したところは経済力だったのね。
しかし、それならそれで中古機購入を希望!
トマジに付き合ってもらって中古飛空艇販売店に行ってるといいよ。
本体の値切り交渉に夢中で他のことまでは気が回らないヴァン。
そんなヴァンをいさめて店員を油断させ、最後には複数のオプションをタダ同然で付けさせるトマジ。
この2人なら、相場の半額くらいで購入できるに違いない。

…にしても、RWの事前情報でいちばん嬉しかったのがトマジの参加。
F12でひっそりと『トマジ×レックス×トマジ』でプラトニック片想い萌えしてましたw
もちろんトマジの片想い。
幼なじみの中でもずば抜けてしっかり者のトマジに、レックスは出征前「ヴァンをよろしく」と頼みに行ったんじゃないかと。
それはおいおいプレイ日記で語っていくとして…(語る気まんまんかよっ)

さて、パンネロのモノローグには『秘宝の話もそのまま』とあります。
つまりバルフレアは秘宝について何も語らずに、とっととラバナスタを離れたようですが。
いやいや!1泊くらいはしたと信じたい!!
パンネロはヴァンの言葉を額面どおりに受けとってるけど、初めて買った自分だけの飛空艇です。
現在のヴァンにとって、何より大切にしていた宝物といってもおかしくない。
すぐに次の飛空艇を…と切り替えられるほど愛着がなかったとは考えられません。
パンネロの前では見栄を張りましたが、実際はけっこう落ちこんでいたのではないでしょうか。
次にトマジの台詞によって、ヴァンがなりふり構わず稼ぎはじめたのが判ります。
『また大物のモブを退治したってよ。まったく飛空艇をソッコーなくしたくせに元気だよな』
なにはともあれ大急ぎで新しい飛空艇を手に入れようと必死です。必死すぎる。
この2つが矛盾しないようにヴァンの心を読み解いていくと……
はい、これはもうバルフレアが深く関係しているとしか思えませんね!(えー)


 明日の早朝にラバナスタを出ると告げた瞬間、ヴァンは予想どおりの反応を示した。
「もう行っちゃうのかよ!?」と目をまん丸くして叫ぶや、ぷぅと頬をふくらませてバルフレアを睨みつける。その子どもじみた表情は1年前からちっとも成長していない。
 バルフレアは呆れつつも嬉しく思いながら、ヴァンの怒りを軽く受け流した。
「おまえと違って、俺は忙しいんだ」
「でも、アーシェやバッシュのとこに行って、元気な姿を見せてあげなくちゃダメだろっ」
「…心配かけて申しわけなかったと挨拶に行けって云うのか?」
 こっくり頷くヴァンを見て、今度は本気で呆れかえる。
「アーシェなんかすごい泣いてたし、バッシュだって辛そうだったんだからな。2人とも簡単には出てこられないから、バルフレアの方から会いに行けば、きっと大喜びすると思う」
「どこの世界にいちいち安否報告をする空賊がいるんだ。そんなみっともない真似できるか」
「みっともないとか、そういう問題じゃないだろっ」
 ヴァンは両手でドンッと机を叩いて顎を反らせた。気の強い瞳に引き結んだ唇。自分が絶対に正しいと信じ、行くというまで許さないと決めたようだった。
 こうなった時のヴァンはなかなか厄介な頑固者だ。無視して相手にしないか、あるいは話を逸らして忘れさせるしかない。
「おまえの言い分はわかった」とバルフレアは一応納得した振りをしてみせる。
「しかしな、忙しいっていうのは嘘じゃない。グレドバスの秘宝について、大急ぎで調べておきたいことがある」
「秘宝について?」
 思ったとおり、ヴァンはすぐに食いついてきた。挨拶に行く話はどこへやら、目を輝かせて勢いよく身を乗り出す。
「なら、もちろんオレも連れてってくれるんだろ」
「どうしておまえを連れてかなくちゃいけないんだ?」
「だって秘宝はオレも1個持ってるし、それに…オレの飛空艇は失くなっちゃったし……」
 ヴァンの顔がみるみる曇っていく。
 初めての飛空艇ともなれば、いろいろ思い入れもあっただろう。気持ちはわかるし同情もする。
 だが、それとこれとは話が別だ。ヴァンの飛空艇があろうとなかろうと、最初から連れて行くつもりなどなかった。
「とにかくさっ」と気を取りなおすように、ヴァンが明るい声を出す。
「せっかく空賊デビューしたんだ。しばらくはシュトラールに乗せてもらって、そのうち資金が貯まったら…」
「そのうち?」
 バルフレアはわざと意地悪な口調で云った。
「また買ってやるさなんて大見得を切っておいて、なに甘ったれてんだ」
「聞いてたのかよ」
「ずいぶん自信たっぷりで、ヴァンもたいしたものだと感心してたんだが」
「あ、あれは、パンネロががっかりしてたら可哀相だと思ってさ」
「そう思ったのなら、さっさとモブ退治でも何でもして行動を起こせばいいだろ」
「…それは…そうだけどさあ――…」
 ヴァンは唇を尖らせ、拗ねた上目遣いでバルフレアを見つめる。
「バルフレアを待っているあいだ、オレはものすごく頑張ったんだぜ。すぐ追いかけていけるようにって、やっとの思いで飛空艇を手に入れて。なのに、なんでそんなこと云うんだよ。なんでオレを連れてってくれないんだよ」
 だだっ子のように云いつのるヴァンに、まったく…とバルフレアは胸の内で大きく溜め息をついた。
 人の気も知らないで、ずいぶん健気なことを云う。
 こっちだって連れて行きたいに決まっているじゃないか。
 いつでも傍らに置いて、その成長を育んでいきたいと願っている。どんなことが起きても笑っていられるよう、この腕に抱きこんで守ってやりたいと。
 しかしそれは身勝手な執着だ。飛び方を覚えたばかりの幼い翼を縛りつける為の言い訳に過ぎない。
 ヴァンが自分だけの空を見つけられたら、本当の自由を知る日が来たならば、その時こそ互いの手を取りあって翔けていこう。
「ちゃんと聞いてるのかよっ」
 黙りこんだバルフレアに痺れを切らしたヴァンが声を荒げる。
「ああ、聞いてるよ」と答えて、バルフレアは皮肉な笑みを浮かべた。
「俺を追いかけるなんて10年早いんだ。いまさら1年や2年遅れたとしても、たいした違いはないから安心しろ」
「…いい、もう頼まない」とヴァンはふてくされた態度でバルフレアに背中を向ける。
「見てろよ。すぐに追いついて、アッという間に追い越してやるからな!」
 ふんっと鼻を鳴らし、乱暴な大股で歩を踏みだした。そのまま部屋を出て行くのかと思ったら、ドアの手前で立ち止まって何やらゴソゴソと取り出す。淡い緑色の光があふれ、それがグレドバスの秘宝であることが判った。
 ヴァンはちらりとバルフレアを見て、「これって幾らくらいの値がつくかなあ…」とつぶやく。
「お、おいっ」
「オレがもらったもんだからな。どうしようとオレの勝手だろ?」
 慌てるバルフレアに、ヴァンはしてやったりの表情で振りかえってイーッと歯を剥きだした。
 小憎らしいことこの上なし。
 バルフレアは「このやろうっ」と飛びかかるように腕を伸ばし、逃げ出そうとするヴァンの首根っこをぎりぎりで捕まえる。力任せに引きよせ、仰向けに体勢を崩したヴァンの首に左腕をまわし、バタバタと抗う右手を掴んで後ろへと捻りあげた。
「…痛いってば…っ! バッ…バルフレアの…っ…ばかーっ!!」
 ヴァンは逃れようと懸命にもがくが、しっかりと固定されているので無駄な抵抗にしかならない。
「売り払うつもりなら返してもらうぞ?」
 バルフレアの言葉にヴァンは「やだっ!」と叫び、不自由な体勢のまま必死でグレドバスの秘宝をしまいこむ。
「よくよく考えたら、やっぱりおまえには荷が重いな。俺が持っていた方がよさそうだ」
「絶対やだっ! もうオレのもんだ! オレがもらったんだ…っ!」
 目尻をほんのりと赤くして涙を滲ませた。ちょっと苛めすぎたかとバルフレアは反省し、少しばかり力を緩めてやる。
「ちゃんと大切にするか?」
「…あたりまえだろっ! するに決まってるって…そんくらい判れよっ」
 怒りながらクスンと鼻をすするヴァン。その様子を見て、バルフレアはふと思いついた。
「そう云えば、まだおまえから『おかえり』を聞いてないな」
「すぐ行っちゃうくせに、おかえりも何もないだろ」
「せっかく帰ってきたんだ。そのくらい云ってくれたらどうだ」
「…もっ…もう二度と帰ってくんなっバカフレアッ!」
 この期に及んでもまだ憎まれ口を叩く。まったくもって可愛いやつだと苦笑しつつ、またも腕に力をこめた。
「ほら、どうしても云いたくないのか?」
「わかっ…判ったってば! ――…おかえりっ…おかえりバルフレアっ!!」
 半ば叫ぶようなヴァンの言葉に、それでもバルフレアは満足げに目を細めて拘束を解いてやる。と同時に、ヴァンの身体をくるりと反転させ、その胸に強く抱きこんだ。
 やわらかな白金の髪に頬をよせてささやく。
「だだいま、ヴァン」


ささやかな妄想のつもりが、小話1本分(当社比)になってしまいました。
しかも、まだプレイ前の段階でプレイ日記にすらなってねえし…
まあとにかくこのあと、ラブモードに突入してもよし、ヴァンが反撃に出てもよし。
最終的にヴァン曰く「バルフレアこそ素直じゃない」となって、飛空艇確保にがんばる展開をつらつら妄想したわけですw
今度こそ第1章のプレイ日記(…になったらいいなあ)は後編にて。

MEMOにも書きましたが、リアルタイム妄想を目指しているので今後の展開をまったく知りません。
とんでもなく見当違いでも、やっぱり冷たく見守ってやってください。
つーか…この調子でいつになったらゲームが終わるんだ?_/乙(、ン、)_

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