FF12 REVENANT WINGS』のたのたプレイ日記(妄想込)

 20070708 第6章『永遠を奪う義賊』


永遠と書いて"ヴァン"と読む。
…だとしても、あながち間違いではない怒涛の第6章でございました。

全員集合のブリッジにて、なにやら深刻な雰囲気で会議中。
ミディアがレムレースに来た理由やら、ウィルス復活に失敗してヤケクソになってるやら、オレたちでイヴァリースを守らなきゃとか、いわゆる復習と予習が行われる。
ここでパンネロが気を利かせてくれました。
「…ねえヴァン。バルフレアも同じ目的じゃないかな?会いに行って話を聞いてみよう」
もちろんヴァンに異論はなく、むしろ待ってましたとばかりに了解の即答。
てか、トマジが見つけてきた時点で『いますぐ会いに行こう』とはならなかったのでしょうか?
ここ数日の出来事で、ヴァンの船長スキルはどんどん上がっています。
本当なら『次の目的地はバルフレア』ですが、優先順位だと『ミディアを止める』から先に考えなければなりません。
頼ってくる年少組の手前もあって、自分の恋情を最優先させるわけにはいかないのです。
うーん…船長はつらいねヴァン!
なにはともあれ、トマジにはお礼を云いに行かなきゃいけません。


 フネの修理を一手に引き受けてくれたこと、それから…バルフレアを見つけてくれたこと。
 正直トマジがいなかったら、どちらももっと時間がかかっていたと思う。
 オレだって決して押しが弱いほうじゃないけど、あんなふうに避難してきたエグル族や空賊たちを手伝わせるなんてできない。
 なんなんだろうな、アイツは。
 あの調子の良さというか、ずうずうしさっていうのも、才能のひとつなのかなあ。
 前に『そのうちオレがいてよかったと思うぜ』なんて云ってたけど、本当にそのとおりだったんでちょっと悔しい。
 パンネロは「ちゃんとお礼を云っておかないとダメ」って背中を押すけれど…。
 でも、相手はトマジだぜ?
 いまさらどんな顔して「ありがとう」って云えばいいんだよ。
 考えなくても自然に出てくるはずの言葉が、どういうわけかアイツに対しては素直になれない。
 そういう関係じゃないんだよなあ…と言い訳がましくパンネロを見る。
「どんなに親しくても、甘えてばかりは良くないよ!」
 上目遣いにメッと叱られ、オレはタメ息を吐きつつトマジへと歩を向けた。
 トマジはブリッジの窓際に立って、手書きの地図に記号や単語を一生懸命書きこんでいる。
 なんて声をかけたらいいものやら…と思いあぐねていると、いきなりトマジが振りかえって云った。
「なあ、オレ考えたんだけどよ。聞きたいだろ?」
 出鼻をくじかれて、オレは少しムッとしながら答える。
「なんだよ」
「…このフネが落ちたのにも理由があったんじゃないか。結局、どこを直して飛べるようになったのかもはっきりしないしよ。このフネが飛ぶのをイヤがっていたのかも。…なーんてな」
 そう云えば落ちる前にグロセアリングがどうこうって話をしていたな。
 オレも一応は見に行ったけど、いままで落ちなかったから大丈夫とか根拠もなく信じてて、あまり深くは考えてなかった。
 今回だって、バハムートの暴走に巻きこまれただけだと思っていたし。
 なんだかんだでオレが『翼のジャッジ』に集中してられるのは、わずらわしいことは全部トマジがやってくれてるからなんだよな。
 やっぱり、お礼くらいは云っておこう。
 あのさ…と短く息を吸いこんだオレを、トマジは「ちょっと待った!」と手のひらで遮った。
「まさか、ありがとうとか云うつもりじゃないだろうな」
「え?」
 とまどうオレに、にやりと笑って言葉を続ける。
「だったら遠慮しておくぜ。お礼なら、すべて解決してからの一括払い!もちろん利子つけての倍返しを期待してるからよ!!」
「…おまえな」
「いわゆる時すでに遅しってやつだ。この後に及んで分割にしたいとかは無しだぜ?」
 ワケの判らないことを云って、トマジは「あ〜忙しい忙しい」と片手をひらひら振りながらラウンジへと行ってしまった。
 本当に…なんなんだよアイツは!
 長年付き合ってるけど、いまだに本音の部分が見えない。
 とりあえず開閉扉の向こうへと消えた背中に、苦笑と感謝の気持ちを込めてオレは呟いた。
「…ったく…ムカつく奴だなぁ――…」


2人はこんな感じの友情でひとつww
ところで前章のラスト、ヴァンはイライラなどの原因に『心を失くす』という仮設を立てましたが、間違いであることが判明しました。
それはレムレース・レポート内『エグルの食生活』を読めば判ります。
「レムレースに生息する動物はほとんどが幻獣で実体がないため、肉は食用にならず…(略)」
ヴァンたちを含め、レムレースに訪れた空賊たちは皆、しばらく動物性タンパク質を取っていません。
つまり、ベジタリアンでもないかぎり、肉が食えないとなったらイライラするのも当然でしょう!
飛んでる鳥でも捕まえて食べれば万事解決するような気がします。

お次はラウンジへ行ってみましょう。
トマジは「みんながオレは金に汚すぎるって云うんだよ」とボヤいてました。
お、リュドの店だけが立派になっています。
立ち読みしてきたアルティマニア(買うと全部読んじゃうんで我慢した!)によると、店舗のレベルアップは特定のフリーミッションをクリアすればいいとかなんとか…。
掲示板のミッションはすべてクリアしてましたが、どれがそうだったんだろう?
よく判らないけど、一番最初がリュドの店だったのはトマジの優しさってことに決定しました。
ええ、単なる偶然だとしても天の采配と信じて、リュドトマ的に活用したいと思います(おーい)
そしてフィロの好きな人はリュドだったことが判明。
あれだけエグル族に失礼なことを云いながら、じつは…ってやつですね。
もしかしてフィロってツンデレだったの?w

さ、自分焦らしプレイもいい加減にして、いよいよバルフレアを探しに行きましょう。
ユミル・クルの集落ではフランが1人で歩いてました。
「良かった、生きていたのね」と喜ぶパンネロに、フランは「ええ。死者は答えないわ」と返答。
パンネロは「あっごめんなさい」と恐縮してしまいますが、これはフランなりの冗談だったのでは?


 懐かしい声に呼び止められて振り向くと、愛しい少女の笑顔があった。
 まっすぐに駆けてきて私を見上げるベビーブルーの瞳は、澄んだ湖のように潤んでいる。
「良かった、生きていたのね」
 鈴を鳴らすように耳心地のよい声は少し震えていて、ずいぶん心配をかけてしまったことが判った。
 翼のジャッジから、自分たちのことはどう伝えられたのだろうか。
 安堵の微笑みを浮かべるパンネロは、グレバドスで会った時よりもずっと大人っぽくなっていた。
 花のような可憐さに密やかな憂いが加わり、愛らしさではなく美しさが引き立っている。
 しかしまだパンネロには無邪気な笑顔を見せてほしい。
 やがて咲き誇る大輪の花は、もう少し後の楽しみとして残しておきたいのだ。
 そのためにできるだけのことをしようと、私はいささか緊張しながら言葉を返した。
「ええ。死者は答えないわ」
 ここでパンネロは「そうですよね〜」と頷いて、2人して楽しく笑いあう…予定だったのに。
「あっごめんなさい。……嬉しくて」
 ちょっ…ちょっと待って!
 そこで謝られるのはヴィエラ的にも予想外なんですけど!?
 なんで悲しそうに目を伏せてしまうのか判らないし、第一そんなつもりじゃないし!!
 うろたえる私の目の前に、ヴァンがぐいっと顔を出して云った。
「なあバルフレアは?聞きたいことがたくさんあるんだ」
 あいかわらず空気の読めない坊やね。
 …お願いだから…フォローくらいしてちょうだいよ……。


ヴァンのセリフの後に、フランは一瞬「……」と無言になります。
おそらく内心はこんなもんだったんじゃないかと。
普段から冗談を云わない人の冗談って、気づかれないか場を凍らせるか、どちらかだからね。
前者の方が傷も浅いよフラン!ドンマイ!
ヴァンの頭の中はバルフレアでいっぱいですから、フォローを期待しても無駄です。
フランがいるのにバルフレアがいない!といささか慌てている様子が微笑ましいことこの上なし。
しかしフランは、これ以上余計なことは話すまいと思ったのか情報をくれません。
「私の口から聞くより直接確かめたい。…違うかしら?」
下手なこと云ってまたパンネロに泣かれても困るため、なんとか格好をつけて答えるフラン。
「フランは?バルフレアと一緒に行かないの?」というパンネロの問いには「私たちと行かないの?」って意味も含まれています。
「…ここのミストは大切なものを奪う……」
そう云って断りますが、この場面での『大切なもの』と云ったら、フランにとって『いつものクールビューティーな自分』だと解釈できます。
つまり「立ち直る時間をちょうだい」と云いたかったのでしょうw
バルフレアを探しに行く途中の山道で、逃げ戻ってくる空賊たちに出会いました。
どうやらフランから「危険だから避難しろ」と云われ、素直に山を降りてきたらしいです。
リッキー主催の大会にもちゃんと参加したようだし、レムレースに集まった空賊たちって心配するほど危険な存在じゃなかったのでは?
もう少ししたら、エグル族ともけっこう仲良くなっていたような気がします。ええ。

M6−1 『復活した迷惑』
M6−2 『パートナーの条件』
M6−3 『フランとともに』
ここでようやく最初のミッション。
ブワジたちが登場して、バッガモナン一味の再結成&復活を宣言します。
見所は『ブワジ×バッガモナン』の確定と、不在のバッガモナンを想うブワジの切ない片思い。
バッガモナンって『魔性のバンガ』だよね!
あ、めずらしくヴァンのミストナックでミッション終了。
さてさてブワジ曰く『フランを人質にバルフレアをおびき寄せる計画』だったそうで、いまや一味に加わっている空賊たちもおり、計画続行中とのこと。
「フランが危ない!」といいつつ、一旦フネに戻りました。

<<ブリッジ&ラウンジ>>
リュドは心について学習している真っ最中。
「他人を追い倒そうとするのも心……か」
いやいや、バッガモナンの心は『追い倒そう』ではなく『押し倒そう』だと思うよ!
トマジの店も改装されて大きくなっていました。
「こないだの素材を高く買ってくれた空賊なんかいないからな!」と言い訳してますが、こないだの素材ってフリーミッションで手に入れたマテリアルだよね?
指輪を作るのにぴったりな素材で、ヴァンに似合うとか云っていた。
そうか!婚約秘宝を壊してしまったバルフレアがトマジの客だったか!!(゚∀゚)
フィロをどう思うかと、リュドに訊ねるヴァン。
「…元気な娘だ。答えにならないか?」と返答するリュドですが、確かにそれ以外の答えはないです。
だって20才と11才ですよ?
あと5〜6年したら私的にはツボ突く年齢差なのですが、いまはまだ早い!いかん!!
それにしてもラバナスタ…というかイヴァリースの結婚適齢期って何才くらいなんだろう……?

とりあえず準備を済ませて山道へ戻ると、フランが空賊たちに囲まれていました。
「待てっ!」と間に割ってはいったヴァンの一撃が炸裂して戦闘開始。
…確かに「ここは任せろ」と云いました…はっきりくっきり云いましたけど……
何もせずに見守るだけって、そりゃないぜフラ〜ン!!
ヴァンは何も考えず飛び出したのでパーティーとは分断されちゃうし、敵方はガンガン回復しやがるしで、かなりの苦戦となりました。
2回くらいフランがタコ殴りされちゃったかな。てへ。
やっとの思いで戦闘を終わらせ、大丈夫か!とフランに駆け寄っていくヴァンやパンネロたち。
どうやらミスト酔いしているらしく膝をついて倒れてしまいます。
「フラン、どうしたの?具合が悪いの?」
そう云って心配するパンネロに、フランは「大丈夫よ」と素っ気ない返事。
パンネロは「あいかわらず素直じゃない!」と……
はい、フラパン入りました!
もはやパンフラでもいいんじゃないかと思ったりなんかして(^∀^;
「一緒に行こうよ」と誘いをかけるヴァンに、なにやら思案顔のフランは答えません。
そこでヴァンの脳裏に浮かぶのは、バルフレアならこんな時はどう云うかな…だったようです。
「ひとりにできないしさ。ここにいたら、その…云いよる男がうるさい…だろ?」
ひいき目で見たって、ヴァンが自分で考えついたセリフじゃありませんね。
以前のヴァンなら「1人じゃ危ないだろっ!狙われてんだしっ!」と直球しか投げられなかったはず。
弟子は師匠の背中を見て育つ。
自覚のないヤキモチにもやもやしながら、女性を口説くバルフレアをチラ見していた成果です。
気にしてないフリをしつつ、耳だけは全神経を集中させて声を拾っていたに違いない!
おそらく棒読み、かつ『云いよる男』のあたりは舌がまわってなかったでしょう。
「その…ニーニョルオニョニョがうるさい…だろ?」
今ゲーム中、初めてボイス付じゃないのを惜しいと思ったよww
ま、とにかくバルフレアの真似であることはフランも当然気づいているわけで。
しかしながら青少年が一生懸命に背伸びして云った口説き文句を、冷たく無視したり嘲笑ったりしては大人の女が廃ります。
ここは余裕と微笑みを持って「エスコートできるのかしら?」と誘いに乗ってあげるのが正解。
「…オレ、そんなに頼りないかなあ!」
「安心して。見る目はあるから」
出会った頃のフランに対して、バルフレアが同じようなセリフを云った可能性もありますね。うん。

<<ブリッジ>>
フランの参加で、トマジとカイツがやたら盛り上がっておりました。
「あのスタイル!あのビボー!サイコーだぜ!」って、砂海亭で何度も見かけてるはずなんですが…
その時からずっと、こんなこと思ってたんでしょうかw
リュドはあいかわらず心の学習中で、小さなメモ帖にびっしり書きこみしている勢いです。
ひと通り会話を交わしてから、バルフレアのことを聞けるかとフランのところへ行ってみました。
「…しばらく会わない間に顔つきが変わったわ」
「強くなったわ。守るものができたのかしら?」
そう云って現在のヴァンを評価するフランですが、ヴァン本人はまったく自覚してないようで。
ここで云う『強くなった』とはもちろん精神面のことでしょう。
『守る』側の立場になった今では、以前のような『不安定な揺らぎ』をカイツやフィロに見せるわけいきません。
加えて、やはりヴァンは誰かに必要とされることで安定する気質なんだと思います。
続くフランのセリフからもそれが判りますね。
「守っていたものを捨てていく強さもあるけれど――。あなたは守るべきものを得て強くなるのね」
これは…!もしかしてRW中でいちばん重要なセリフかもしれない!!
前者はどう考えてもバルフレアのことです。
つまり2人は正反対のアイデンティティを基本として自己を形成しているってことになります。
これまでの経緯を考えると、ヴァンはまだ発展途上なので問題ありません。
身近な存在にバッシュやパンネロといった、精神面で『甘えを許容してくれる人』もいるため、柔軟に成長していくことができるでしょう。
この先、心配なのがバルフレア。
FF12を見るかぎり、誰にも相談できず出奔から何からすべて自分1人で決めたようです。
それだけに決定した事柄に対してはプライドもあるだろうし、意固地になったり執着したりしそう。
自分を見失いそうなほど気持ちに余裕がなくなったバルフレアは、最終的にヴァンから逃げ出すことを選択するような気がします。
逃げ出すことが最善の策と信じて、決して考えを曲げたり覆したりしないでしょう。
そうして2人は一旦別れるんじゃないかと。
しかしヴァンの方が諦めずに追いかけ続けて、バルフレアが33才〜35才くらいに再会してハッピーエンドを迎えればいい。
20代後半のヴァンはほどよく男前に育ち、いっそ下克上も可能でしょう!
つーか、それが私の理想なんですけどねwwww

理屈が繋がらないほど熱くなったので、落ち着くために本編へ戻りますね(おい)
バルフレアを探しに、ベイルージュ一行&フランは山道へ。
「ねえ、フランにとって"だいじなもの"ってなに?」と恋愛相談をはじめるパンネロ。
フラン的には「あなたの明るい笑顔よ…」と云いたいところでしょうが、大人なので我慢します。
「信じあえる気持ちかしら。…これでいい?」
「信じあえる気持ち……」

考えこむように前方のヴァンたちを見やるパンネロ――…ちょっとヴァン!あんた浮かれすぎ!!
♪バルフレアに会える〜とばかりに大切な秘宝を投げあいっこして年少組と遊んでいますよ!
もはや船長としての自覚も無く、思いっきりタガが外れてる…(^∀^;
「…先は長そうね」とパンネロを慰めたフランのセリフには、ありとあらゆる意味が含まれており、さすが姐さんの一言は深いぜ。
このあとパンネロはフランに対してある質問をします。
「もしもね…"永遠の命"があったら…どうする?」
秘宝を手に入れてから現在までの経緯を考えると、パンネロが『永遠』にこだわるのも仕方ない。
仕方ないが、この質問はあまりにも無防備すぎるでしょう。
ヒュムよりも寿命が長いヴィエラ族ですから、バルフレアやヴァンたちが死んでしまった後も生き続ける可能性を持っています。
たとえ有限であったとしても、遺された時間は『永遠』に等しいのではないかと。
だからこそ、フランの答えにはパートナーとしての揺るぎない決意が感じられてなりません。
「…時に限りがあるから、明けない夜を願う。永遠ははかない幻だから、信じあう想いが生まれる」
うーん…言葉以上の想いが込められています。
さてさて、ようやく洞窟の入口近くまでやって来ました。
わざとらしいまでに宝箱がいっぱいで、ヴァンは「よしっ!バルフレアも見落とした"おたから"ゲット!」とはしゃぎまくり。
「あの人、つまらない宝には興味ないわ」
フランがさりげなくバルフレアの名誉を守ってますw
しかし、バルフレアに会いたい気持ちはフランも同じようで、いつになく大はりきりです。
1人でどんどん幻獣の群れに突進し、パーティーの面々は追いかけるのに大変。
結局リュドが付き人のように従ってフォローしてました。
ヴァンはひたすら"おたから"ゲットで、カイツがミミックに巻き込まれたりしながらクリア!

いよいよバルフレアとの再会!と思いつつ、ここでフネに戻りまーす(えー)
<<ブリッジ>>
トマジはカイツを巻き込んで、フランの気を引く計画を実施中。
その名も『オトナの美女ゲット大作戦』というそうだ。
しかし、10才の子どもに計画を立てさせる19才(自称・恋のハンター)ってどうなの?
そんなトマジに対して、ヴァンはいつになく曖昧ではっきりしません。
「オトナ……。確かにそうかも」
「あん?なんだその微妙な反応は!オレ様は年の差なんて気にしないんだぜ!」
「ま、がんばれよ」

えーっと…FF12では素直にフランの年齢を訊ねて、パーティーからもプレイヤーからも顰蹙を買ったヴァンですが、その後も教えてもらえなかったようで。
なにやらヴァンの想像ではすごいことになっているみたいです。
例えるなら「おばあちゃんの子どもの頃って恐竜いた?」と本気で質問する幼児のごとく。
フランにとってはちゃんと教えておいた方が良かったかもしれませんw
さてさて大作戦の一弾目は、手紙と花束と加工前マテリアルのプレゼントだったらしい。
「まったくあいつら!気にするなよ」と云うヴァンに「――慣れているわ」と答えるフラン。
「彼も似たようなものだった。…もう少し大掛かりだったけれど」
「バルフレアか?あいつ、フランを口説いたことあるのかよ?」

…って、ヴァンはものすっごく驚いてます。
どうもバルフレアとフランの関係は、信頼しあう純粋なパートナーとしか思ってなかった様子。
おまえ、どんだけ色恋沙汰に疎いんだ?
幼すぎるにもほどがある…というか、恋愛に関する思考を無意識に拒絶してしまう何かがあるのかと考えちゃうよ。
それか、バルフレアのことを『女好きのフリをした男好き』と信じていたか、だな!
この可能性がいちばん高いと思います!!(どーん)

M6−4 『聖晶石の前で待つ者』
M6−5 『バルフレアの裏切り』
ようやく…ようやくっバルフレアとの再会ですっ。
いっそ、ミッション名を『聖晶石の前で待ちぼうけ』に変えたいくらいです。
洞窟内に入っていくと、おお!早速バルフレアがいましたよ!
翼のジャッジことミディアもいるし、大量の幻獣が出てくるしで、感動の再会シーンはおあずけ。
「バルフレア!手を貸すぞ!」と飛び込んでいくヴァン。
笑っちゃうほど、ものすごい早さでミッションをクリアしてしまいました。
ヴァン!やればできるじゃん!って感じです(おまえだよ…)

戦闘は終わりましたが、どうもバルフレアはヴァンに会いたくなかった様子。
それが態度にも表れていたのでしょう。
「おい、バルフレア!」と、自分をちゃんと見ろとでも云うように声をあげるヴァン。
しかし呆気なく無視されてしまいました。
「ったく、入口は隠されてたろ?フラン、俺はシュトラールの準備を頼んだんだぜ?」
これに対するフランの返事が可愛い。
「待つのも飽きたから」
恋に悩むパンネロやアプローチを仕掛けてくる年下君たちに影響されたらしく、ちょっと甘えた云いまわしになってますね(^^)
でもバルフレアは冷たく「聞きたくないセリフだな。"忘れる"ぞ」とわざわざ強調する始末です。
それどころじゃないのも判りますが、ヴァンを同行させたことにちょっとご立腹?
「おい!バルフレア!」と痺れを切らして、ヴァンがふたたび声をあげます。
イライラ感3割増しで頬を紅潮させ、かつ泣き出しそうなほど強気な目をしてれば最高です!
ヴァン的には「助かった」とか「心配かけたな」とか「やっと来たな」とか「この腕に飛び込んでおいで」(え?)とか、そんなセリフを期待していたんでしょうが。
「ヴァン――招かれざる客のもてなしは頼むぜ」なんて、ある意味相手にもされていません。
しかも、聖晶石を壊すとか云ってます。
再会を楽しみにしていた分ヴァンのショックは大きく、完全に冷静さを失ってしまいました。
ここにバッシュがいれば、ものすごく上手に宥めてもらえたんだけどなあ。
バルフレアに詰め寄って「正気か!?ふざけんなよ!」と、すっかり頭に血がのぼってしまい、どうしてそんなことするのかと理由すら訊かない状態です。
ま…訊いても素直に答えるようなバルフレアではありませんけどね。
『云わなくても判ってほしい』バルフレアと『云ってくれなきゃ判らない』ヴァン…そんな2人のすれ違いはいたるところで見られそうです。
バルフレアが『今夜はなんとかしたい』と思ってる時こそ、もっとも噛み合わないでしょうww
そんな妄想をされてるとも知らず、場面はますます緊迫していきます。
「ムチャクチャだろ!主人公がこんなことするのかよ!」
「主人公は引退だ」

うおー!!どうしてここがムービーじゃないんだよーっ!!
一瞬ビックリして目を見開き、言葉を失うヴァンを!
突き放すような表情をしながらも、瞳の奥に哀しいまでの慈しみを映したバルフレアを!
なんで見せてくれないんだーっ(#゚Д゚)ゴルァ!!!
RW中いちばんの見せ場じゃないんですか?違うんですか?そうなんでしょ?ねえっ?
もんどりうつプレイヤーの気持ちを代弁するかのように、バッガモナンが乱入してきました。
「ようやく見つけたぜ!覚悟しやがれ!」
クルクル踊って再会の喜びを表しているあたり、ヴァンより素直で可愛いやつです。
バッガモナンもバルフレアの無事を信じ、各地で空賊たちを誘惑しつつ探しまわってたようですね。
もはやバッガモナンの恋が成就しても許してしまいそうなほど健気だわww
ここで銃声1発。
「どいつもこいつも言葉が通じない」とボヤくバルフレアですが、あんた何も説明してないってば。
必死になって「オレはあんたと戦いたくないんだ!」と訴えるヴァンがたまらない(外道)
「だったら黙って見てるんだ」と冷たく云い放たれ、いよいよヴァンvsバルフレア!
バッガモナンも加わって、まるで三角関係の修羅場といった様相!!
……で、ごめんなさいm(T∀T)m
ヴァンは早々に戦闘不能となってしまい、生き返らせに行ったリュドも倒れ、いつの間にかカイツとフィロもやられており……
結局はいつもどおり最強伝説パンネロが幻獣を駆使して勝利を収めました。
2人の一騎打ちを目指したんだけどさ…バルフレアは幻獣から袋叩きにあっていたよ…。
ま、いちおはミッションクリアなので良しとしよう(おい)
「バルフレア!」となおも向かっていくヴァン。
そんなヴァンを「熱くなるな」の一言で制しようとするバルフレア。
「あんたがこの世界を壊そうとするからだろ!」
「世の中ってのはな、おまえほどわかりやすくはできていないんだ」
「オレたちはエグル族を救う責任があるんだ!」
「ご立派なこった。だとしたら…こんな石は壊した方がいい」

このセリフの応酬を見るかぎり、お互い目的は一緒なのに言葉が足りないって感じですね。
ヴァンが落ち着いてバルフレアの話を聞き、バルフレアがきちんとヴァンに説明してあげれば、展開も早いのにと思います。
結論・すべてはバッシュがいないせい(えー)

バルフレアによって聖晶石が壊され、リュドが叫び声を上げて暗転。
なんだかとんでもないとこで終わったなーと脱力しつつ、やっとこ第6章クリア!

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